新しい貿易ルールづくりが進む中で、行き過ぎた自由化が何をもたらすのかが、まさに問われており、輸入に頼る日本の農と食のあり方を、国民各層が真剣に考える機会であります。
JAグループは「多様な農業の共存」を掲げており、日本の主張を合意案に反映させるために、まず、JAグループの意思の結集を図り、主張を同じくするEU等の農業団体との連携を強化しなければなりません。
WTO農業交渉でファルコナー議長が提示した「モダリティ(保護削減の基準)確立案」は、食料の海外依存が大きい中で、自国の農業を守らなければ日本などには到底認めるわけには参りません。合意内容によっては、わが国の農業や農業政策、そして食糧供給などに深刻な影響が懸念されますので、皆様と協力し最善を目指して参りたいと思っております。
特に食糧自給率が三十九%と年々低下しているわが国にとって、原油の高騰や、穀物の高騰が続く中で、国民生活に大きな影響を及ぼしかねない問題であります。また、輸入食材の安全性に対しての国民の不安も取りざたされている中で、安全・安心な農作物の供給にご尽力頂いております皆様方に対しまして、私どもも全面的に支援して参ります。